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ODAKYU RAILWAY TSURUKAWA Sta. IDEA CONTEST - TOKYO

小田急電鉄鶴川駅アイディアコンテスト - 町田/東京

2018

駅周辺空間アイディア部門 - 佳作受賞 - 【鶴川IDOBATAストリート】

井戸端会議ってメディアだ。しかもかなり強力な。

理由がある人、理由がない人、何となく集まってきて

それぞれの人がニュースを持っている。

波長の合う人が集まって、

何となく居場所があれば井戸端会議がはじまって、

そこで行うニュースとニュースの交換。じつはとっても大事だ。

​そんな井戸端会議、

もっと広い範囲の人と、もっとオープンに、

もっと居場所としての安心感があるところで、

もっと自由にできたら、

鶴川はもっと楽しくなるんじゃないか。

そう、駅でできたら。

そうか。駅って、

新しいニュースに出会わせてくれる「メディア」なんだ。

​【鶴川IDOBATAストリート】

2018年、「みんなの思いが新しい鶴川駅を作ります」と題して、広く「新しい鶴川駅」に対するアイディアを募集したコンテスト。

駅舎だけのデザインを行うのではなく、駅舎の使い方や駅から広がるコミュニティーのあり方など、駅が生み出すコミュニティと駅舎をともにデザインしていくという画期的なアイディアコンペとなった。この「駅周辺空間アイディア部門」では、「街から駅へ接続する駅前広場から自由通路をより多くの方に利用いただき、愛される駅にするためのアイディア」が問われた。

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歴史的に物流や情報、旅の玄関口となってきた「駅」。でも、これからの駅はパブリックな場所としての顔よりも、もっと人間味のある、日常に近い「玄関口」になるはず。まるで「井戸端会議」ができるような、みんなの居場所。

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インフォ

​ボード

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「イドバタスポット」

「イドバタスポット併設の有料スポット」

テラス席

​屋根広場

​屋根広場

イベント

​ホール

改札

待合広場

飲食店テラス席

テラス席

駅構内コンコース

改札

鶴川駅南口〜自由通路〜北口〜北側広場の平面イメージ

【イドバタスポット】と

それが集まった【イドバタストリート】は

​どのようにつくられるのか?

【イドバタストリート】を形成するには駅にちりばめた細かな【イドバタスポット】です。そのスポットを成立させ、活気のあるものにするためには、無料と有料の場所の機能と共に、利用者の日常に溶け込む使いやすさや情報の発信とアクセスのしやすさに対する仕掛けが必要です。

【イドバタスポット】の機能や運用方法

【イドバタスポット】

​で無料で使える機能

イドバタスポットでは、「何かが起こりそう」を土台で支える基本的な無料機能を備えています。電源やWi-Fi、水道とシンク、トイレ、授乳室、居場所となる椅子とテーブル。「誰でも居ても良い」空間が駅にあることはすごく重要です。

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【イドバタスポット】

​併設の有料スポット

月極のロッカーやフリードリンクコーナー、個室として使えるミーティングルームなどは有料で使えます。これらの課金はパスモや定期券など既にある駅や鉄道会社の決済システムに絡めることで、利便性が高く導入ハードルが低くなります。

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【イドバタスポット】

の掲示板機能

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視覚的に情報を得ることができる掲示板、ポスターなどのインフォメーションボードはあえて1箇所に集め、発信力を高めます。また、デジタル掲示板では、誰でもイベントなどの情報をアップして駅のデジタル掲示板で発信できます。

【イドバタスポット】

​で無料で使える機能

イドバタスポットは無料と有料のサービスを管理する運営者が必要ですが、実際の利用に関しては、公民館のように利用者が参加できる運営システムが適していると考えます。その際は、イドバタストリートのサポーターグループなどのコミュニティーを作り、部活やサークルのような自主的な運営や管理と共に鶴川地域の市民活動や問題に対しても積極的に関わるコミュニティーになることが理想です。

2030年の鶴川駅が楽しくなる理由

2030 年の鶴川は、都心の人口一極集中や高齢化から今よりももっと衰退していく可能性もあります。しかし、働き方改革の浸透で「より環境の良い場所に生活と仕事場を移す」という生活の心地よさを満たしたい人にって、鶴川の自然と歴史や文化は魅力的です。住む人たちの居場所があり、情報の交換がよりリアルにスムーズにできれば、鶴川はより楽しくて面白い街になる可能性に満ちていると考えます。また、自動運転技術の向上で駅は「目的地への通過点」ではなく「いく理由のある、街の居場所」としての役割が必ず高まることになり、それが実現すれば、鶴川駅は今よりもっと楽しくなるはずです。

TEXT by マエシロ マサコ

人口減少、

​少子高齢化

自動運転と、

​鉄道インフラ

働き方改革

​の浸透

駅は「交通手段のひとつ」ではなく、

「行く理由のある、みんなの居場所」になる

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